1 A Will -遺言- (Akira Horikoshi)
花、桜の花の美しさは 日本人の美学と共通する。
たたずまいは派手さを誇らず、風雅と知性に満ちあふれ、
風に吹かれるまま 散り行く覚悟がある。
その散り際の 艶やかで、何と美しいことか。
儚く、何と潔いことか。
志しは 大地に深く根を張り、揺るぐことはない。
これこそ、日本人の心である。
2 Instinct -本能- 儚くも散らす命の花びら (Akira Horikoshi / Fumio Matuki)
<Dance & Drums>
その時がやって来る。二人は向き合い、愛しあうかのように見つめ合う。二人は美しくも悲しい闘いを始める。それぞれの思いを舞い、歌う。これ以上ない速さで、触れあい、また離れてゆく。決して追い掛けず、ただひたすら自らの極限と闘う。予定調和を遥かに超えた本能的な決断の中でのみあり得る共存。考える間もなく感じあう。二人は本当に愛しあったのかも知れない。肉体は儚くも崩れ、
微かな吐息だけが響く。そこには勝者はなく、敗者の美学だけが浮き彫りになる。
朽ち果ててゆくものの美しさ。やがて確実に消えてゆく命の儚さ。抜け殻となったその肉体は、優しく抱かれ永久へ導かれて行く。
3 Tears of Mother - Vocalise (Rachmaninoff) <Voice Vil
& Key>
遥か遠くから聴こえる女の声。闘いに興じる男達に哀しむ母の歌声か・・・。
天上から落ちる水は哀しみの涙。それは波紋を写し出し男達を包む。
4 Memory of・・・(Akira Horikoshi / Arr Masahiro Sugaya) <弦楽四重奏
Pf & Dr>
誰もが持っている記憶の断片。
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